空しき空

あんさんぶるスターズ同人誌 宗みか小説 A6(文庫)/48P 2020年2月16日発行 ◆ 「何もない。あったとしても認識できない。認識できたとしても伝えられない。そんなのないのと同じだ」 　嘯くようにレオは口ずさむ。いつからレオはソフィストになったのだろう、そもそもゴルギアスが言ったのは愛の話ではない。けれど宗はそう反駁することもできずに、ぎゅっと拳を握りしめた。ああ、まさしくそのとおりだ。ここに、宗の胸には確かに存在するというのに、一体どうやってそれを証明したらいい。 ◆ みかに自分の気持ちを伝えたい宗と、宗の告白の記憶だけ失ってしまうみかの話です。 七夕祭から返礼祭まで。 返礼祭なのでハッピーエンドです(当社比) 友情出演:レオ、紅郎、宙 章題 Ⅰ　無明の部屋 Ⅱ　無冠の夜 Ⅲ　無垢の人形 Ⅳ　無瑕の心 Ⅴ　無謬の楽譜 Ⅵ　無人の天上 Ⅶ　無間の言葉 Ⅷ　無二の君